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北欧の福祉ってどう?デンマーク人にインタビューしてみた

time 2018/11/02

北欧の福祉ってどう?デンマーク人にインタビューしてみた
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(Last Updated On: November 2, 2018)

北欧は高所得、高福祉と言われますが日本にいると話を聞くのはメディア(ネット、新聞、TV)からですよね。
実際に使ってみたり、使っている人に会ってみないとどう言うシステムなのか、
何がどう良いのかわかりません。

私には車椅子のデンマーク人のお友達がいまして、
久しぶりに会うことになったので
デンマークの社会福祉のお話を聞かせてもらうことにしました。

実際に福祉を受けている身体障害の一般庶民の北欧人の生活はどうか、覗いてみましょう。

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車イスのR君との出会い

私が初めてR君にあったのは、デンマークに移住してすぐの頃です。

まだ誰も知り合いのいない私は、とあるmeet up に参加。
そこで声をかけてくれたのがR君でした。

デンマーク人てあんまり自分から声をフレンドリーにかける人種ではないんで(苦笑)
R君のフレンドリーさは貴重かなと、と思います。

R君は、生まれつき足の筋肉が弱い病気?にかかっていたらしく、

小さい頃は普通に歩いていたけれど
年齢が上がるにつれて、足が体重を支えられなくなり、

10代半ばくらいから車イスの生活になったそうです。

R君のおしゃれ・ちょっとパソコンギーク感じのなアパート!

北欧の福祉 車いすの生活

一人暮らしをしている障害者のR君

R君は、不自由しているのは足だけです。

脳も上半身も全く問題はありません。

普通に大学に通い、コンピュータープログラミングを勉強し、市内の会社に社員として働いています。

このアパートにはもう7年くらい一人暮らしをしています。
この部屋は特に障害者用とは作られていませんでした。

ごく一般のこのアパートの部屋、シャワールームのドアを撤去してもらい、トイレも座りやすくシートを置いてR君は快適に暮らしています。

 

「家族は障害者だからと言って、僕の面倒はみないよ」

「僕の家族は、僕が障害者だからと言って、僕のことは面倒はみないよ。」

これ、衝撃でした。

デンマークでは、障害者だからといって親が子供の面倒はみません。
成人になったら子供は自立し、親元から離れます。

自立するのは車いすの子供だって同じ。

もちろん、障害の状態にもよりますが、
彼のように一部の障害の場合なら、フツーに自立します。

R君はエンジニアとして会社員として働いています。
アパートを借りて一人暮らししています。

お給料をもらって、税金を払って、家賃を払って、、、
一般の人とほぼ変わらない生活を送っています。

彼の友達にも、20代の盲目の友達がいましたが、
彼も、一人暮らしをしています。

ではなぜ、どうやって、彼らが「普通に」生活できるのでしょうか?

ヘルパーのおかげ

R君は言います。彼が「まるで一般人のように」生活できるのも、ヘルパーのおかげ、だと。

ヘルパーとは、決められた時間、例えば「週にXX時間」と、お手伝いさんを雇うことができます。

R君は、一人でベットに行ったりベットから移動することができないので、
ヘルパーが彼を持ち上げて車イスに乗せてくれます。

ヘルパーの賃金は市から100%提供

ヘルパーを雇うお金は、市から100%、支給されます。これも、人それぞれ使える金額と時間は決められています。

毎年、R君と市は面談して予算を一緒に決めるそうです。

ヘルパーは本人が自分で面接し選美ます

面白いと思ったのは、デンマークではヘルパーはR君が選ぶことができます。
彼が求人広告を出して履歴書に目を通し、面接を自分でします。

ヘルパーは特に介護などの教育は必要とせず、普通の学生でも誰でも応募することができます。

ただし、国の景気がいいときはヘルパーの応募がへり、
不景気になるとヘルパーの募集が増えるそうです。

(景気がいいと人々は普通の会社で仕事をゲットして働く方を選びますから)

運転だってできるよ!

R君は車を持っています。
市に交渉して車の保持が認められ、代金は市とR君が払ったそうです。

特注のこの車はオランダから特別注文して作ってもらいました。

障害者の誰もがマイカーを保持できる訳ではなく、
たくさんの面談、書類提出などを行って許可・不許可が決定されます。

これがR君の車です!
彼は後ろから入ります。

北欧の福祉 車いすの生活

車イスの彼の為に特注で作られた運転席です。

北欧の福祉 車いすの生活

ちなみに、このインタビューの後、彼が車で送ってくれました!
どうもありがとう〜!

 

障害者としてのネック

旅行には自由にいけない

高福祉のデンマークとはいえ、生活に必要な部分でのサポートだけであって、
個人のレジャーの部分にはサポートはありません。

R君は一人では旅行にいけません。(ベットからの移動が一人でできない)
旅行に行きたければ、へるぱーもヘルパーも一緒に連れて行かないといけない。
ヘルパーの旅行代金はR君が自己負担しないといけないそうです。

 

障害者の仕事探しの意外なネック

R君は足が弱いだけで、後の体の機能には問題ありません。
大学でコンピューターサイエンスを学んで、プログラマーとして一般企業で働いています。
(会社には車イスで通勤、近所なのでラッキー!)

今転職先を探していますが、
会社の「オフィスの建物の構造」がネックだと言います。

昔の古い建物だと(デンマークでは多いんです、)エレベーターがなかったり、
階段だらけのオフィスがあります。

そういうところでは彼は働けません。

バリアフリーで、エレベーターがある建物に入っているオフィスを探さなといけないのが
就職活動でのネックだと言います。

 

あなたはデンマークで幸せですか?

最後に、、、お決まりの質問を投げかけました(笑)

R君の回答:
「基本的にはハッピーだよ。でもね、とても良い状況、、、とは言えない、程遠いね。
良くするには大金がかからなくてもいいんだ。

街に行ったらさ、お店の入り口をみてみて。1段とか2段とか、ちっちゃな段差がある店ばかりだから。

そこに板でも一枚敷いたら車イスでも楽に入れるんだよね。

そう、板一枚で問題は解決するんだ。100クローネで解決する問題がたくさんあるのに、そこに気が付いていない場合が多いんだ。」
*クローネ=デンマークの通貨です

 

興味深い意見でした。

Bottom Line

ヨーロッパは、古い街並みが素敵な国が多いです。
石ただみの道、レンガの家。。。。

でもそれは健常者からの目からの感覚であって、障害者からの目ではネックだらけみたいです。

今は福祉大国の北欧とはいえ、昔の建物のを見ると障害者のことは全く考えてない建物、街づくりが多いかもしれません。
(まあそれはどの国にも言えるかもしれませんが)

障害者に対する意識は昔と比べ物にならないほど高まっていますが十分ではありません。
ほんのちょっとの工夫で障害者が過ごしやすい街づくりをすることも可能なので、それを心がけたいものです。

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運営者プロフィール

SKと言います。北欧はちょっとマイナーな国、デンマーク在住です。仕事に家事に育児にバタバタ、忙しく暮らしています。夢にみるのは日本の温泉と食べ物、里帰りが待ち遠しいです。

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