日本の両親が、テレビ番組で北欧はデンマークのキャッシュレスの取材を見たとかで
興奮しながらメールして来ました。
「2030年にはデンマークって現金を廃止しようって言ってみたいだけど、本当?」

世代の違う両親らには意味不明の世界らしいです。

今回は、実際にデンマークに住んでいる私が、デンマークのキャッシュレス社会のことを書いてみようと思います。

 

北欧で現金を使う時って違法ドラッグを買う時くらいじゃない?

早速夫に、現金を使ったのはいつだったか聞いてみました。
「え?現金?、、、、昔すぎて忘れたよ。」という回答でした。

さらに「デンマークで現金を使う時ってある??必要なのは違法ドラッグをディーラーから買う時くらいでしょ。」

と北欧ブラックジョークを飛ばしました。

でもほんと、そのくらい現金はみんな使わないです。たまにバスに乗るとき、切符販売の機械でコインを入れる人はいますが。
バスは数年前まで紙の回数券を使っていましたが最近になって廃止されました。

現在のバスはアプリでチケットを買うか、SUICAのような、かざしてスキャンしるプラスチックのカードのみとなっています。

キャッシュレス、ペーパーレスです。

スーパーで支払い。クレジットカードでスキャンするだけ

ここ1年ほど前からでしょうか。

デンマーク国内のほぼスーパーの全店とほとんどの小売店ではクレジットカード(またはデビットカード)をかざすだけで支払いができるようになりました。クレジットカードにチップが埋め込まれて、それをピ!と機械にかざすだけです。

こんな機械がレジのところに置いてあります。
お客はカードをかざします。

でも、これは確か合計金額が200クローネ以下(3500円)のみ対応。
それ以上になるとカードを機械に入れてPINコード(暗証番号4ケタ)を入れるとOKとなります。

日本でもsuicaで電子マネーでキオスクなどで買い物ができますよね。
あれの全国版、どのスーパーでも可能になったのがデンマークです。

 

Mobile Pay – モバイル ペイ、これがデンマークのキャッシュレス化を押し進めた!

2013年ごろだったでしょうか。デンマークで一番大きな銀行、ダンスケバンク (Danske Bank 、その名も「デンマークの銀行」)がモバイル・ペイというアプリを開発しました。

これが学期的なシステムで、キャッシュレスデンマークをさらにキャッシュレスに押し進めたアプリでもあります。

電話番号とアプリでサクッと送金できます

どういうアプリかというと、デンマークに住む人向けの送金サービスです。
デンマークの銀行口座とクレジットカード・デビットカードを持っている人、デンマークの電話番号を持っている人対象。

モバイルペイに登録し、銀行アカウントを連結させます。

終わったら個人間またはお店の支払いにモバイルペイが使えます。

 

登録されたサービス業のお店では5ケタ入れるだけで支払い終了

このモバイルペイ、サービス業でも大活躍。

お店を持つとこのモバイルペイ・ショップというプランに入ることができます。
審査に通ったらモバイルペイから5桁の番号をもらえます。

お客さんがやって来て、モノを買って支払いのとき、お客さんがその5桁番号を入れれば、
ピ!とお店にお金が入ってくるわけです。

飲食店、カフェ、出張カフェ、マッサージ店、ヘアサロン、または日曜に開かれる市場に出店するお店など、
ありとあらゆるお店が利用しています。

モバイルペイを見てみる?実践します

実際にモバイルペイをどうやって使うかお見せしますね。
自分のスマホからスクリーンショットを撮りました。

早速1クローネ(約18円)を友達に送金してみます。

1、これがアプリのデザインです。北欧らしく、シンプルなデザイン。
個人的には色使いがちょっと「寒い」気がします、、^^;;

まずログインします。OKを押す

2、すると、送金先の相手を選ぶようになります。

個人あてかサービス業あてです。

今回は個人なので、相手の電話番号をそのまま入れます。

優れているのは、現在地から近くにあるサービス業のお店まで自動にリストアップしてくれるところ。

例えば、もし私がピザの注文を電話でしたとします。
支払いのとき、アプリの中から今いるピザ屋を選ベば
5桁の番号をいちいち聞かなくても自宅から支払えてしまえます。

3、金額を入力して、下のスワイプするボタンをスワイプすると支払いが完了となります。

するとジジジーと、デジタルですが紙のイラスト(レシートですね)が
ちゃんと出てきます。(笑)

こんな時に超便利、送金アプリのモバイルペイ

何が便利かって、
友達に借りたお金を返すとき。

そんなに貸す借りることはありませんが、映画を一緒に見に行く時友達がチケットを一緒に買ったとします。
このモバイルペイを使えばその場で友達に送金ができます。

また、売ります買いますの掲示板でモノを買う時、
待ち合わせて実際にモノを買ってそのまま相手にモバイルペイで送金もできます。

そういう時はこのモバイルペイがあって本当によかったと思います。

ただ、現在デンマーク語のみ対応なので、
デンマーク語が分からない外国人、そしてデンマーク人でも老人の人には浸透していません。

デンマーク在住でもデンマーク語が分からない外国人がいるのだから
英語バージョンも出すべきなんですけどね。

無料でユーザーを増やし、ビジネス枠を広げるマーケティング方法

このアプリ、個人間で使うには無料です。デンマーク国内の電話番号とアプリがあることが必須。
最初は、ダンスケバンクはある一定の期間がたてば個人間のモバイルペイの利用も有料にする、という計画を立てていたのですが
結局は無料でサービスを続けることに決定しました。

おそらく、個人ユーザーを増やして、モバイルペイをデンマーク国内で浸透させて、
お店で支払いで使うのに抵抗が無いようにさせたい、、、すると、ビジネス間での
利用が増えるからビジネス手数料がどんどん入る=>ダンスケバンク的にはウハウハ、

という計画なんだと思います。賢いな、と。

ただ、このモバイルペイ、現在はスーパーでは使えないんです。
以前は使えていたんですけど、なぜか使用不可になってしまいました。

じゃあどうやって銀行側は儲けてるの?

個人間の仕様が無料ならどのように儲けているのか?というと、
ビジネスとして利用するときお店側から手数料を徴収しています。

北欧にくる旅行者の方へ クレジットカード利用注意

北欧に旅行でいらっしゃる方。

北欧はクローネを使います。
実はユーロでも買い物はできるんです。
でも、お店側はユーロの受け入れを拒否することができるのです。
そして、受け付けても 確か、レートが悪かったような気がします。

わざわざクローネに変えるのは面倒くさい、ユーロは持ってるけどクローネに変える時間がない、
という場合。

海外でも使えるクレジットカードを持ってきてください、
それがあればどこでもなんでも北欧では買えます。
こちらではどんな小さな小さなお店でもカード対応OKです。

念のため、持っているカードが問題があり使えない場合を考えてバックアップとしてもう1枚あると良いです。

 

そしてどのカードも必ず、4桁の暗証番号はセットしておいてください。
暗証番号がないとこちらでは使えません。

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不安に思うこと

デンマークのキャッシュレス社会。ものっつごく便利なんです。

なんでもかんでもピ、ピですから。

でも。正直いうと、便利すぎて、お金のありがたみが薄らぐ気がするんですよね。。。
お金を稼ぐのってラクじゃないです。
どんな少額のお金でも大事です。
そんな汗水流してやっと稼いだお金が、ピ!という1秒であっという間に消えるんですよ。

支払いがあまりに簡単になりすぎると、お金を使う感覚がどんどん「軽く」になっていくんじゃないかと
不安に思ったりします。

特に、これからの世代の子は生の現金をみる機会はどんどん減るでしょうから、
目で見て触ったこともない「お金」を、デジタル化されたお金をピ!ピ!と使うことに抵抗が無くなったりしたら、、

と、思うのは私が現金主義の日本で育ったからでしょうか。

日本では、お財布の中に数千円〜数万円くらいは入れて生活していますよね?
そんな現金を持ち運ぶことは世界的に見たら危険です。あり得ないことです。
でもこれは安全な日本だからこそ可能だったんじゃないかなあと思います。

BOTTOM LINE

キャッシュレスの方が合理的なんですけど、頭じゃわかっているんですけど、
金銭感覚がおかしくならないよう、
自分を失わないように、キャッシュレスの社会に馴染んで行こうと思います。